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高血圧治療ガイドライン(JSH2004)

理事長 土谷晋一郎

高血圧は日本の成人で最も頻度の高い病気で、現在3500万人もいると言われています。生活習慣の歪、加齢によって増加する特徴があります。高血圧が続くと、脳卒中・心疾患の発生率が増加します。収縮期血圧10mmHgの上昇は、男性では約20%、女性では約15%の脳卒中罹患・死亡の危険度を増すと報告されています。また、男性では収縮期血圧が10mmHg上昇すると冠動脈疾患罹患・死亡の危険度は、約15%増加すると言われています。

高血圧の標準的治療を普及すべく、2000年に日本高血圧学会が総力を挙げて高血圧治療のガイドラインを作成しました。それが、日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン(JSH2000)です。JSH2000は、多くの臨床医に認知され、使用されてきました。しかし、その後、優れた降圧薬が開発され、また、大規模臨床試験が多数報告されてきた上に、世界保健機関/国際高血圧学会、米国、欧州、英国で新しい高血圧治療ガイドラインが発行されました。このような状況下で、昨年、JSH2000が改訂され、高血圧治療ガイドライン2004(JSH2004)が刊行されました。

高血圧の診断基準は、外来血圧140/90mmHg以上、家庭血圧135/85mmHg以上です。血圧の日内変動を十分に考慮し、家庭血圧の日常臨床への応用を喚起しています。降圧目標値は、若年・中年者では、JSH2000と同じく130/85mmHg未満ですが、糖尿病患者・腎障害患者では130/80mmHg未満、高齢者では140/90mmHg未満とより厳しい管理を求めています。高血圧患者が心血管病に至る危険因子の中に、メタボリックシンドロームを意識し、低HDLコレステロール血症と肥満(特に内蔵肥満)が、さらに尿中微量アルプミンが加えられました。生活習慣の修正項目としては以下の7項目を指摘しています。

  1. 食塩制限6g/日未満
  2. 野菜・果物の積極的摂取
  3. コレステロールや飽和脂肪酸の摂取制限
  4. 適正体重の維持:BMI−{体重[kg]÷(身長[m])^2}が25を超えない
  5. 運動:心血管病のない高血圧が対象で、運動強度が軽度の有酸素運動を、毎日30分以上を目標に定期的に行なう
  6. アルコール制限:エタノールで男性は20〜30ml/日以下、女性は10〜20ml/日以下
  7. 禁煙

最近は、健康をテーマにしたテレビ番組が増えておりますが、BS-i(TBS系BSデジタル放送局)では、医療情報番組「健康DNA」が毎週日曜日午前10時〜11時に放送されています。司会は高田万由子さんで、Take2(深沢邦之・東貴博)も出演しています。2005年2月20日(日)放送の「健康DNA」(テーマは高血圧)には、私が出演いたしました。1月25日(火)に、TBS放送センターFスタジオ(東京都港区赤坂)で収録があり、収録後にスナップ写真の撮影がありました(ホームページ上には掲載しておりません)。