Introduction of Department
蝉の鳴く季節がやってまいりました。
今回のテーマは セルフメディケーション についてです。
2021年7月
「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」とWHO(世界保健機関)では定義されています。
セルフメディケーションを推進していくことは、国民の自発的な健康管理や疾病予防の取り組みを促進することはもちろん、医療費の適正化にもつながります。
適度な運動やバランスの取れた食事、十分な睡眠・休息を心がけ、体調管理(体温・体重・血圧等の測定、健康診断受診等)を継続するなど、日頃から健康を意識していきましょう。
それにより、健康の維持、生活習慣病等の予防や改善・重症化予防、健康寿命の延伸を目指すこととなり結果的に医療費の節約につながります。
また軽度な身体の不調に対しては、市販薬を使用したり、症状の改善が思わしくない場合には医療機関等を受診したりするなど、適宜判断をしていきましょう。
OTC医薬品として初めて市場に登場したもので慎重に販売する必要があるため、販売時に、薬剤師が購入希望者の提供する情報を聞き、対面で書面での当該医薬品に関する説明を行うことが義務付けられています。そのため、インターネット等での販売はできません。店舗でも、薬剤師の説明を聞かずに購入することがないよう、すぐには手の届かない場所に陳列などすることとされています。
■第1類医薬品
副作用、相互作用などの項目で安全性上、特に注意を要するもの。店舗でも、購入希望者が薬剤師の説明を聞かずに購入することがないよう、すぐには手の届かない場所に陳列などすることとされています。販売は薬剤師に限られており、店舗では、書面による情報提供が義務付けられています。
■第2類医薬品
副作用、相互作用などの項目で安全性上、注意を要するもの。またこの中で、より注意を要するものは指定第2類医薬品となっています。主にはかぜ薬や解熱剤、鎮痛剤など日常生活で必要性の高い製品が多くあります。専門家からの情報提供は努力義務となっています。
■第3類医薬品
副作用、相互作用などの項目で、第1類医薬品や第2類医薬品に相当するもの以外の一般用医薬品。
■登録販売者
都道府県知事が認定した医薬品を販売できる専門職です。第1類医薬品を除く一般用医薬品を取り扱うことができます。
自分の体質や状態、症状にあった薬を適切に使用するために、薬を購入する際には薬剤師や登録販売者へアドバイスをもらうようにしましょう。また、その際に下記のような情報を伝えておくことでより適切な医薬品を選択する手助けになります。
■相談の際に伝えるべき情報
医療用医薬品は"医師若しくは歯科医師によって使用され、処方せんもしくは指示によって使用されることを目的として供給される医薬品"をいい、OTC医薬品は"一般の人が薬局等で購入し、自らの判断で使用する医薬品"をいいます。
医療用医薬品とOTC医薬品では、同じ成分が配合されている薬でも、成分の量が異なっていたり、認められている効能・効果が異なる場合があります。病院で処方された薬の代わりに、同じ成分を配合したOTC医薬品を自己判断で使わないようにしましょう。
医師の診断・処方箋に基づき使用されていた医療用医薬品を薬局・薬店などで購入できるように転用(スイッチ)した医薬品のことをいいます。
2021年6月23日時点では89の有効成分がセルフメディケーションの対象として認められています。例えば以下のような有効成分が挙げられます
どんな薬でも主作用(期待される作用)と、副作用(期待される作用以外の好ましくない作用)を併せ持っています。ひとことで「副作用」といっても、その症状はさまざまで、どのような症状が現れるかは人によって異なります。副作用として記載されている症状とは違っていても、薬を使った後に「つらい」「いつもと違う」など、少しでも好ましくない症状が現れたときには、我慢せず、医師もしくは購入した薬局・ドラッグストアの薬剤師・登録販売者に相談しましょう
医療費控除の特例として、健康の維持増進及び予防への取り組みとして一定の取り組みを行う個人が、スイッチOTC医薬品(要指導医薬品及び一般用医薬品のうち、医療用から転用された医薬品)を購入した際に、その購入 費用(年間1万2千円を超えた場合)について所得控除を受けることができるものです。
申請には購入時のレシートが必要で、対象商品にはレシートには★マーク、パッケージにも識別マークが付いています。
セルフメディケーションの習慣を身に着けるには日頃から健康を意識することが大切です。
健康で健やかな生活を送るため取り組んでいきましょう。