阿品土谷病院

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一般財団法人古川医療福祉設備振興財団より顕彰されました

「第10回古川医療福祉設備振興財団 顕彰表彰式・研究助成金贈呈式」で、阿品土谷病院が顕彰表彰を受けました。

古川医療福祉設備振興財団は、医療・福祉等の施設及び設備において、設計、建築、開発、利用方法の考案等に関して優れた成果を挙げ、医療福祉等施設・設備産業の向上発展に対して特に功績顕著な方や団体を年1回、功労者として顕彰しています。顕彰内容は以下の通りです。

■顕彰分野

建築設計

■顕彰内容

広島市内にある土谷総合病院の分院の形で回復期の患者のリハビリテーション中心の病院として、35年前に開設された。敷地の高低差利用した巧みな中庭を配置し、瀬戸内海に浮かぶ宮島が眺められるゆったりとした車椅子で動き回れる病室である。当初はサンルーム付きであったが今は形を変えている。サンルーム付きの病室は戦前に建築され現在は取り壊された旧大阪赤十字病院の一部の病棟や1999年に竣工したベルリンのシュパンドウ病院などに見られるが、いかに療養環境を大事にした計画かがわかる。また当初は自然エネルギーを利用したパッシブソーラー的な考え方に基づく集熱換気蓄熱システム(現在は容量的に稼働停止)やコ・ジェネによる熱伝併給システムなどの省エネを積極的に導入し、環境負荷の低減に努力されてきた。さらに老人保健施設を増築するなど、地域医療の延長活動から現在の地域包括的な療養ケアシステムにソフト面はもとよりハード面でも円滑につなげることができている。これらの取り組みは昨今注目されている持続可能な病院の在り方のモデルともいえるものであり、これに先駆的に取り組まれてきた活動は当振興財団の顕彰者規定に沿うものである。

賞状