土谷総合病院

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診療科・各部門

Introduction of Department

病気についての説明

腹壁瘢痕ヘルニア

腹壁瘢痕ヘルニアって何?

お腹の手術を受けた後、きず(創)のところの腹壁が弱くなり皮膚の下に腸などが脱出して膨らむ病気です。

どんな人が腹壁瘢痕ヘルニアになりやすいの?

きずの大きさがたとえ1~2cmでもヘルニアは発症します。ヘルニアができる原因として重要なのは、肥満ときずの感染です。また、糖尿病や肺気腫などの呼吸器疾患などもその要因といわれています。

症状はあるの?

ほとんど症状のないもの、不快・痛みを伴うもの、腸閉塞となるものなど症状は様々です。しかし、症状がないものでも脱出した腸管が急に締め付けられ(嵌頓:かんとん)腸管の壊死から腹膜炎を起こし命を落とすこともあり決して侮れない病気です。

治療は?

まず、できるだけ早期に経験豊かな医者に相談しましょう。腹帯や幅の広く伸縮性のあるベルトをで締めておくのも昔からの一つの方法ですが、根本的な治療が必要です。薬による治療では治らず、根治するには手術が必要です。治療上問題となるのが再発です。自分の組織を縫合して修復する方法(縫合閉鎖)では高い再発率が問題とされています。当科ではより再発のより少ない最新式のパッチ(Composix Kugel Patch )を使った修復を導入しており今のところ再発症例はありません。必要な入院期間も5~7日程度で比較的短期間で済みます。

鼠径ヘルニア

鼠径ヘルニアって何?

お腹の中の腸などが大腿部(股の付け根)付近で皮膚の下に出てふくらむ病気です。乳幼児から高齢の方まで幅広く起こりますが、特に筋膜の弱くなる40歳以上の男性に多い傾向があります。

鼠径ヘルニアの症状は?

立った時やお腹に力を入れたときに股の付け根のところが腫れます。通常は手で押さえると引っ込みますが、急に硬くなり引っ込まなくなることがあり、これを嵌頓(かんとん)といって緊急に治療しないと腸管壊死で生命に関わることになり得ます。

治療は? どんな手術?

ヘルニアは薬による治療では治りません。嵌頓を起こす前に手術をすると簡単にほとんど全例治ります。手術は大きく分けて、自分の組織だけで縫って修復する方法(緊張性修復法)とメッシュなどの人工材料を使って修復する方法(非緊張性修復法)があります。当院の経験や他施設の報告によると再発はいずれの方法でも1~2%です。患者様のヘルニアの状態や全身状態(合併症や併存疾患)を考慮し最善の方法を提案させていただきます。

治療は?

まず、できるだけ早期に経験豊かな医者に相談しましょう。腹帯や幅の広く伸縮性のあるベルトをで締めておくのも昔からの一つの方法ですが、根本的な治療が必要です。薬による治療では治らず、根治するには手術が必要です。治療上問題となるのが再発です。自分の組織を縫合して修復する方法(縫合閉鎖)では高い再発率が問題とされています。当科ではより再発のより少ない最新式のパッチ(Composix Kugel Patch )を使った修復を導入しており今のところ再発症例はありません。必要な入院期間も5~7日程度で比較的短期間で済みます。

当院で行う主な鼠径ヘルニア手術

従来法(緊張性修復法)、メッシュプラグ法、クーゲル法、腹腔鏡下法

どのくらいで日常生活に復帰できるの?

手術翌日にはシャワー浴できます。入院期間は5~6泊としています。机に座ってする事務仕事などに復帰するのは個人差のため一概には言えませんが通常1~2週間が目安になります。術後3週間を過ぎたら激しくない運動は可能となります。