Introduction of Department
心臓血管外科では毎年約300~400例の手術を行い、200~300例の心臓手術を行っております。内訳は先天性心疾患手術(生まれつき欠陥をもっている心臓に対する手術が3割、冠動脈バイパス術が2割、弁膜症手術4割、胸部大血管手術2割、およびその他(心臓腫瘍等)となっております。心臓手術でない手術には腹部大動脈瘤・下肢の閉塞性動脈硬化症等の体の大部分の血管が含まれます。
また腹部大動脈瘤および胸部大動脈瘤に対するステントグラフト治療も可能で、2012年より当院の医師がステントグラフト指導医(ステントグラフトを施行する医師に指導する立場)の資格を取得するなど、より安全な治療を心がけております。
近年、冠動脈パイパス手術では体外循環を用いない心拍動下バイパス術(オフポンプバイパス術)が約9割を占めており、高齢者やハイリスクな合併症を有する患者に対しても安全に手術が行えるようになっています。
当院に通院・入院される患者様には、血液透析をされている方も多く、糖尿病・高脂血症・慢性腎不全など、合併症を抱えた方が、数多くおられます。そういった方は心臓弁膜症を合併する方も多く、糖尿病・高脂血症・慢性腎不全のうち僧帽弁閉鎖不全症に対しては、積極的に弁形成術を行っています。
また、小児の先天性心疾患手術においては、比較的単純な疾患については美容面も考慮し小切開での手術を行っています。
以上が大まかな治療内容ですが、より確実・安全な治療を心がけ、皆様のお役に立てればと考えております。
手術の詳細の補足(2020年)